ドイツでは9月末までにFacebookのいいね!ボタンを撤去しなければプライバシー法違反で罰金50万ユーロの可能性

国民のプライバシーについてとことん厳しいドイツですが、今までもGoogle Mapsで個人の家にぼかしを入れられるようにしたり、Facebookの顔認識が違法と主張したりと、様々な物議を醸し出してきました。

ところが今回は、ドイツ北部のシュレースビヒホルシュタイン州に存在するプライバシー保護局の局長であるThilo Weichert氏が、Facebookのいいね!ボタンが違法に個人情報をFacebook宛に送信していると発表しました。

Weichert氏によると、Facebookのいいね!ボタンは、Facebookに登録していないユーザーがクリックしたり表示した場合でも、許可なしにそのアクセスデータなどの個人情報がアメリカにあるFacebookサーバーに送信され、そのユーザーがどこから、どのようにそのボタンが設置したサイトを訪れ、どれぐらいの長さ滞在したかが許可なしに記録されてしまうため、Facebookのいいね!ボタン設置は違法であると主張しています。

Facebook自体は管轄外であるため処罰の対象とはならないようですが、Weichert氏の代理人によりますと、ドイツ国内のウェブサイトでFacebookのいいね!ボタンを設置しているサイトは違法となり、9月30日までにそれらボタンを撤去しない場合は、最高50万ユーロ(約5,750万円)の罰金が課されるとのことです。

ソーシャル・ネットワークのツールは便利ですが、設置するだけで何千万円もの罰金が課される可能性があるとは、恐ろしい世の中です・・・。

こんなご当地法がどの国でどのように存在しているかをすべて把握することは不可能ですが、このような多額の罰金の可能性があると知った今、国際的にウェブサイトを運営するには、各地域での法律についても出来るだけ慎重にならざるを得ませんね。

ドイツでウェブサイトを運営されていらっしゃる方はご注意を!

Germany vs. Facebook: Like Button Declared Illegal, Sites Threatened With Fine

2件のコメント

Takao Asayama (朝山貴生) へ返信する コメントをキャンセル

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