2022新年のご挨拶 – あなたの価値をブロックチェーンに乗せる役割を担う年に
技術無視でブロックチェーンを使える時代に
新年明けましておめでとうございます。
テックビューロでは、2014年にmijinを発表して以来、「全ての人にブロックチェーンの力を」というミッションを掲げて参りました。
そこから8年後の2022年になり、進歩した技術や我々が培ってきた経験によって、その言葉がようやくひとつの形として具現化できそうです。
それが、今月ローンチされる新生COMSAです。
生まれ変わったCOMSAでは、あらゆるバリューをブロックチェーンに乗せられるようにすることを目指して、難しい技術についてあまり詳しくわからないままでも簡単に使いはじめて、そのメリットが享受できる場を目指します。
なぜなら、これまではブロックチェーン技術は、技術にたけた人や、複雑な手順を理解できる人だけが大きな先行利益を得ていたからです。
しかし、そこに我々が、誰もがあらゆるバリューをブロックチェーン上のトークンとして発行できる場を提供すれば、人が作ったものを買うしか価値を得られなかったビットコイン由来の仮想通貨時代から、誰もが自らの価値をブロックチェーン上のトークンとして自由に発行できる時代へとシフトするための触媒となれるはずです。
ここで、ブロックチェーン技術の解説において、どこにも書かれていない秘密をお話しましょう。
それは、所有満足度における「感情」の違いについてです。
あなたがある資産を持っているとします。その満足度にはふたつのベクトルがあります。
ひとつめは、その資産を持っている満足度による「嬉しい」、「楽しい」といった正の感情です。
ふたつめは、その資産を失うかもしれないという不満足度による「辛い」、「悲しい」といった負の感情です。
もし、あなたが銀行に1億円の預金を持っているとしましょう。その数字は、銀行のサーバーに刻まれた単なる数字、すなわちデータであり、銀行が倒産したり、そのデータが壊されたりすれば、この世から消えて存在しなかったことになります。
それどころか、あなたの資産は係争相手、税務署、政府などさまざまな第三者に差し押さえられてしまうかもしれません。
すなわち、あなたの1億円は紙切れどころか、第三者が単に数字で量を指し示しているだけであって、なくなってしまうかもしれない不安が心のどこかに潜んでいます。
一方、1億円という大金を持っている満足度はあろうとも、その金額が本当に自分のものか、本当にちゃんと1億円あるのか、その裏付けはお金を発行する国家と銀行を100%信用しない限り、100%のプラス満足度はあり得ません。
すなわち、あなたが所有する1億円への満足度とは、その薄い信用に基づいた正となる満足度を、いつなくなるかもしれないという負となる不満足度が足を引っ張ることによって、それが相殺されることはなくとも、影を落とすことによって全体的な満足度として削減されてしまいます。
これは、リテラシーが高い方であればあるほど経済や技術の仕組みがわかるため、その傾向が強くなることになります。そして、知識や常識が広まれば広まるほど、一般的な方であっても同様の不安がかさんできます。
ビットコインが発明したブロックチェーン技術は、それを根本から覆してしまったのです。
もし、あなたがブロックチェーン上に20BTC持っているとしましょう。そのビットコインは、自分が作った鍵を消失しない限り誰にも動かせません。世の中からビットコインを動かすノードを全て消し去らない限り、消えることはあり得ません。
それどころか、あなたの資産は係争相手、税務署、政府などいかなる第三者によっても、あなたの署名なしには差押することさえできません。
すなわち、あなたの20BTCは、銀行や国に頼ることもなく、誰がその数字を勝手に書いているわけでもなく、なくなるかもしれない不安は、あなたが鍵を無くして動かせなくなってしまうことだけに限定されます。
一方、20BTCを持っている満足度をすり減らす要素もありません。本当にあなたが20BTCを持っているかどうかは、あなたが自分自身の署名で証明できて、第三者もそのことを誰に聞くこともなく監査できます。よって、資産の所有満足度は限りなく100%近くまで高まります。
すなわち、あなたが所有する20BTCへの満足度とは、銀行や国家といった第三者に頼ることなく存在していて、いつなくなるかもしれないという負の負満足度は鍵を無くしてしまうことだけに限定されているため、限りなく最大化されることになります。
これは、リテラシーが高い方であればあるほど経済や技術の仕組みがわかるため、その傾向が強くなることになります。そして、知識や常識が広まれば広まるほど、一般的な方であっても同様の満足度が100%に近づいていきます。
もう、おわかりですよね。
技術がわからなくとも、ブロックチェーン技術の発明による恩恵とは、同様の資産を所有しているとしても、その所有満足度を限りなく高めてくれることなのです。
かつて金融機関の人々がビットコインを揶揄するのに、「後ろ盾がないのに」という言葉をよく使っていました。そう、彼らは悪口を言っているつもりで、ビットコインを誉めてしまっていたのですね。ありがとう。
さて、ここまで話せば、なぜ人々がわからないうちにNFTに魅力を感じるのか、誰にでも説明できるようになりますよね?
テックビューロでは、全ての人にこの最高の所有満足度を知っていただきたいのです。そして次はあなた自身が、その価値を自分から作り上げる時代が来たのです。
NFTは単なる通過点
テックビューロの言う「全ての人にブロックチェーンの力を。」それはすなわち、「全ての人に本来資産に持ちうる最高の所有満足度を。」ということであり、それと同時に言い換えれば「あなたのあらゆる価値を最大の満足度を伴う資産に変換する。」ということなります。
NFTが台頭してきたのは、まさにそれが理由です。人々のリテラシーが高まれば高まるほど、人々が作り出した価値が、所有することの喜びを最大化されたブロックチェーンアセットとして、他の人々を喜ばせ、楽しませる。
結局は、ブロックチェーンがもたらすのは技術革新なんてあたりまえの話で、そこで最も重要なのはそれが実現する最強の正の感情なのです。
すなわちNFTは単なる通過点であり、ブロックチェーンとは、人々の満足度、そしてそこから生まれる正の感情を最大化し、増幅する技術なのです。
ところで前提として、私はこのブロックチェーンが良くてこのブロックチェーンが悪い、という比較をするよりかは、それぞれの役割として考えるタイプです。ここまできて、ブロックチェーン技術の良し悪しを語るのはナンセンスでしょう。
ですが、ブロックチェーン技術には当然向き不向きがあります。
現在ではNFTがイーサリアム上で台頭しておりますが、複雑な条件を伴わない限りは、そのコントラクトによるアセットの定義に瑕疵が起こりうるため、私の考えではそこに先述の負となる不満足度が潜んでしまう可能性を秘めていると言えるでしょう。
テックビューロが2014年からNEMとSYMBOLに注目し、投資してきた理由とは、価値をそういった瑕疵なしに、コントラクトではないトークンベースのブロックチェーンアセットとして資産化できることにあります。
すなわち、我々が始める新しいCOMSAとは、全ての人々のあらゆる価値を、消失不安による負満足度を最小化して、所有満足度を最大化したブロックチェーンアセットに変換する装置なのです。
当然、アセットの元の価値が潜在価値を含めた100%を超えることはありません。しかし、不満や不安があれば、あなたの不満足度と負の感情がそれを大幅にすり減らしてしまう。
それを限りなくゼロに近づけることがテックビューロの役目であると考えています。
4年前からCOMSAのビジョンは変わらず
テックビューロの目的は、個人価値の流動性最大化であり、COMSAはその基盤となります。
4年前に発表したホワイトペーパーに書かれたCOMSAのビジョン。そこからさまざまな問題や障壁、規制の変化などがありましたが、そのビジョンは変わることなく、多くの調整や整理、仕切り直しを伴ったものの、全く新しいやり方で実現に近づいて参りました。
COMSAは、個人価値のマッチングの場となります。あなたの思う、もしくは持つ価値をトークン化という手段でブロックチェーンアセットに変換し、それを広めたい人や欲しい人とつなぐ架け橋となります。
仮想通貨時代で見てきた、人から買った資産を膨らませて、売って収益化する時代から、あらゆる自分価値の収益化を試みることができる時代に変遷させる。その役割を担います。
個人価値流動における最小抵抗値を目指して
繰り返しとなりますが、この先テックビューロは私は人々のあらゆる所有満足度を最大化していくことをミッションとしております。
そのために、新生COMSAは過去に我々が作ったZaifのようなオフチェーン取引所とは異なり、可能な限りのプロセスをSYMBOLブロックチェーン上で完結し、COMSA自体はその利便性と満足度を最大化するインターフェイスとなります。
ここで重要なCOMSAの役割は、検閲ではなく交通整理です。誰もがその価値をブロックチェーンアセットにすることができるようになれば、当然そこにはいわゆるゴミアセットや、不正行為が増殖します。それらをフィルターして、欲しい人の手元に欲しいアセットを届ける。それがオフチェーンにCOMSAを構えるテックビューロの役目となります。
そうすれば、この先例になんらかの理由でCOMSAがサービスごと消滅しようとも、個人の価値は消えることもなく、永久的にSYMBOLブロックチェーン上で求める人の手元へと移りわたることができます。
過去我々が作ったビットガールズやmijinの勾玉を覚えてくださっていますでしょうか?先日、ビットガールズのクリスマストレカブが、NFTに変換されたコンプリートセットとして200万円相当のETHで取引されていることを知り驚きました。
2021年にはNFTが世間を騒がせ始めましたが、ようは我々はもう5年以上も前に同じビジョンを持ってサービスを提供していたのです。
今年は、またそれらのエンターテイメントコンテンツも提供できれば楽しいですよね?いかがですか?
しかし、それだけでは面白くなく、今回はあなたの出番です。テックビューロとCOMSA、そして私は、あなたのバリューをCOMSAがブロックチェーンアセットに変換させ、できる限りそれを欲する人の手へと届けるよう尽力して参ります。
それが、我々のミッション「全ての人にブロックチェーンの力を。」の2022年版の新しいカタチです。