COMSAによる人類価値補完計画で、全ての人にSYMBOLブロックチェーンの力を

いずれはオフライン価値もブロックチェーンへ

COMSAは2018年にICOソリューションとしてローンチされましたが、本日2022年1月31日にリブートされたCOMSAは、3年半前にホワイトペーパーに記されたビジョンはそのままに、私の思う最新最良のカタチとして「敷居ゼロのトークン社会」への一歩を踏み出しました。

いずれは、オフラインにある価値もブロックチェーンにつなぎたいという信念はそのままに、機能策定から開発投資までを弊社テックビューロから投資していたSYMBOLの先進的機能をフル活用して、経済の抵抗値を最小化するためのツールとしてCOMSAは生まれ変わりました。

「人類価値補完計画」

次々と見えてくる規制の縛りでもがき苦しむも、結果的には長期間停滞しているとトークンホルダーの皆様に受け取られてしまったという、実に心苦しいこの3年半でしたが、今日始まったCOMSAのアイデアは、その期間に得た苦悩と知見なしには、具現化するどころか思いつくことさえもできませんでした。

あれから、ブロックチェーンを誰もが使えるようにするといったようなレベルには到底追いついていない諸所による規制。それが実態に追いつくどころか、クリプトワールドではDeFiやDEX、DAOが進化して、どんどん世界の規制のはるか前へと進むばかり。

我々は、暗号資産交換所のライセンス返上にまで時間を要したことも理由のひとつとしてありますが、できる限りそれら不透明な規制と暗黙の了解に準拠をする想定で、COMSAのビジョンを実現できるよう尽力して参りました。しかし、3年半その努力と学習を続けた結果として得た答えが、我々も開発に携わったSYMBOLの機能を最大活用して、規制のかからない分野にシフトすることでした。

それが、私がテックビューロを通して2020年5月に出した声明文です。面白いことに、その時点で既にそこでNFTについて言及しておりましたが、多くの人にそれについて嘲笑された記憶があります。しかし、その後私の言葉は現実になりました。

では、よく考えて見てください。人々の価値が、それを求める人の手元にわたって、その対価として金銭価値が返される。その商行為において、全てのプロセスがひとつの事故もなしに完遂することは、ある意味奇跡です。

モノと対価が交換されるという一見単純な行為において、対価が未回収になる、モノが届かないといったエラーは日常茶飯事であり、それは電子上の取引においても同じことが言えます。

その原因はシステムなど機械だけではなく、携わる人々の悪意であったり、果てには天候や天災であったりと、コントロール不可能な要素も絡んできます。

製品、サービス、作品など、それら自分の時間を費やした成果物はすなわち命の一部に等しいですが、それは電子化されたものであっても同じ話です。その電子化された自分の価値が、電子的に欲しい人の手元に届くまでも、これまでにはさまざまな障壁が存在していました。

そうです。電子価値であっても陳腐化します。その大きな原因は、先述のような取引上のエラーでもありますが、それよりも「時間」という要素が大きく関係してきます。すなわち、エラーに対する不安、自信、モチベーション、さまざまな理由からも、自分価値を欲しい人に与えるべきタイミングは「今」が最適なのです。それを数々の小さな小さな抵抗値が集まることによって、価値の陳腐化につながっていました。

しかし、ビットコイン、すなわちSatoshi Nakamotoによって発明されたブロックチェーン技術はその全てを根底から覆しました。

そのアイデアの派生としてNEMが生まれ、そこからさらに進化したSYMBOLは、そのような取引上のエラーを撤廃できるアトミックスワップという機能をプロトコルレベルで実現し、限られた命の価値を鮮度の高いままに欲しい人に届けることができるようになりました。

ですから、私は弊社の一つのミッションとして、「人類価値補完計画」を掲げることにしました。

その目的は、「魂と肉体の解放による全人類の進化と、価値の統合による苦悩からの開放」です。

人々の魂すなわち時間を、COMSAが禁断の「価値の実」となることによって、その価値をできる限りの鮮度を保って、それを欲する人たちとつなぐ。そうすれば売り手も買い手も、時間によって縛られる無駄な苦悩から解放されるはずです。

それがあってこそ、我々の第一ミッションである「全ての人にブロックチェーンの力を」が実現すると思うのです。

世界の規制の先回りへ

近年で一番悲しいことは、クリプト業界の優秀な企業や人材が次々と日本からも国外へと流出していることです。

それだけではなく、知見のある有識者や私の知っているクリプト関連ではトップクラスの弁護士までが、最近はもう「国外に出た方がそれら優秀な人材やサービスが羽ばたけるでしょう。」と堂々とSNS上で明言までしています。

しかし、「国外に出るだけ」では、いずれ近代国家である日本へのサービス提供にも支障が出ることでしょうから、この状況に関する私の行き着いた解決策は「規制の先回り」です。

当然、私やテックビューロEUのように、スイスに軸足を置くなどいう、地の理をフルに活用することも、クリプト業界に限らず国際的な事業において有利な戦略の一つです。

ところが、COMSAのビジネスプランを中長期的に成立させるために、私が3.5年間動向を学んできた上で得た知見から出した結論は、ルールを破るわけでもなく、ルールの縫い目を解いてその穴を刺すわけでもなく、先にどういった規制になるであろうかを予測して、つねに常にその前に出ることです。

その先回りの鍵となるのは、ブロックチェーンの歴史が実現した非中央集権化されたコントラクトやアトミックスワップが挙げられます。

規制に触れたくなければ、我々自身が仲介者や代理者であることを一切やめれば良いのです。

COMSAで近い将来に実装されるDASC(Decentralized Atomic Swap Classifieds)、すなわち非中央集権化されたアトミックスワップのクラシファイドリスティングがまさにそうです。

「売ります」と「買います」の情報を特定アドレスのSYMBOLのメッセージ機能を利用して書き込んで、それに誰か他の人が応じたければ、売り手と買い手のマルチシグのトランザクションを作成して双方が署名すれば、交換が1トランザクションとして成立します。

そこには、貸倒れも、消失もあり得ませんし、一切の仲介者を必要としません。

ようは、COMSAはその取引の利便性を最大にまで高める入口となる単なるウォレットインターフェイスであり、COMSAのサービスが何らかの問題や圧力で消失しようとも、人々がそのフォーマットに従う限りはずっとDASCを使い続けられます。

COMSAはそこに、集合知を活用したガーディアンによる不正排除、XYMを持たないクリエイターのためのXYM建手数料肩代わり、など、最大の付加価値を独自のノウハウによって付加することによってその存在意義を示すだけです。

そして知見のあるガーディアンは、COMSAが常に規制に先回りした適法なサービスでいられるよう、不正の排除をお手伝いくださって、さらに集合知として規制の先回りをすべく、常に最新の知恵を分けてくださればよいのです。

これによりCOMSAは世界で初めて、SYMBOL機能とコミュニティ力とをフル活用した上で、マスによって利用されるサービスとなることでしょう。

あらゆる価値交換への入口として

COMSAに私が求める機能が全て実装された末には、暗号資産交換所ではないままにして、人々が価値の交換に集う場所の一つとして利用されていることを願います。

そのためには、SYMBOLネットワークから、外のメジャーなチェーンへと、そしてオフチェーン経済へとその輪を広げていかねばなりません。

しかし私はそこについてはあまり危惧していません。近い将来に米ドルや日本円といった法定通貨だけではなく、BTCやETHといったようなメジャーな暗号資産にペグされたトークンがSYMBOL上で発行され、流通するようになった末には、COMSA上でそれらと、皆様が創り出したさまざまな価値とが交換されるようになるはずです。

そして私がさらに狙うのは、COMSA上でのSYMBOLとmijinの融合です。

その強みは、一つの共通した秘密鍵を使って、SYMBOLパブリックチェーン上にも、mijinプライベートチェーン上にも資産を分けて保有できることです。

恒久的に残すべき資産は、焼き付けるコストがかかるもののSYMBOL上に置き、一方ポイントサービスのポイントのような一時的な資産は、我々テックビューロがわずかなサーバー費用を担いmijinのプライベートチェーンを構成して、そのネットワークフィーを無償とすることで、手数料ゼロ、すなわち抵抗値ゼロのアセットネットワークとして稼働させられます。

それだけではありません。SYMBOLにはアトミックスワップだけではなく、アグリゲートトランザクションという機能が実装されています。

これは、たとえば10人が輪を組んでプレゼント交換を回していく例を挙げるとしたら、誰かがプレゼントを取りこぼしたり、一人が複数のプレゼントを持ってしまったり、といったことがあり得ないという、複数の取引をひとつのトランザクションとして同時に発生させてそのまま完遂させられるという画期的な機能です。

すなわち、アグリゲートトランザクションを使えば、複数人数間でもアトミックスワップが成立するということです。

これを使えば、複数の人々の「売りたい」「買いたい」という思いをつなぎ、一斉に完遂することによって、より多くの需要供給を一度にマッチできます。

たとえば、Aさんは、

「mijinプライベートチェーン上にあるテックビューロドーナツの100ポイントを、SYMBOLパブリックチェーン上の1,000円分のステーブルコインで売りたいな。」

と考えているとします。本来であれば、Aさん以外に、

「SYMBOLパブリックチェーン上の1,000円分のステーブルコインで、mijinプライベートチェーン上ににあるテックビューロドーナツの100ポイントを買いたいな。」

すなわち

Aさん残高:テックビューロドーナッツ100ポイント on mijin

に対して、

他の誰か:1,000円ステーブルコイン on SYMBOL

という人が存在しないと、取引は成立しないことになります。

しかし、もしDASC上にこのような3つの希望がリスティングされていたとしたらどうでしょうか?

Aさん:「mijinプライベートチェーン上ににあるテックビューロドーナツの100ポイントを、SYMBOLチェーン上の1,000円分のステーブルコインで売りたいな。」

Bさん:「mijinプライベートチェーン上ににあるテックビューロドーナツの100ポイントを、SYMBOLパブリックチェーン上の0.0002BTC分のステーブルコインで買いたいな。」

Cさん:「SYMBOLパブリックチェーン上の0.0002BTCを、SYMBOLパブリックチェーン上の1,000円分のステーブルコインで買いたいな。」

この場合、3人を合わせたアグリゲートトランザクションを作成すれば、1トランザクションで皆それぞれの求めるものが手に入ります。決して取りこぼされることや、取りっぱぐれることなしに、です。

Aさん残高:テックビューロドーナッツ100ポイント on mijin
Bさん残高:0.0002BTCステーブルコイン on SYMBOL
Cさん残高:1,000円ステーブルコイン on SYMBOL

     ↓

Aさん残高:1,000円ステーブルコイン on SYMBOL
Bさん残高:テックビューロドーナッツ100ポイント on mijin
Cさん残高:0.0002BTCステーブルコイン on SYMBOL

このようなブリッジされた取引において、仲介者とならないままで売り手と買い手の意思を効率よくつなぐのも、COMSAの付加価値の一つとなるでしょう。

最終的にAさんがリアルな日本円として使いたい場合は、換金業者でステーブルコインを日本円に替えればよいでしょうし、BさんもSYMBOL上のBTC建トークンを、ビットコインそのものに替えることもできるでしょう。

そして現在SYMBOL、NEM、Ethereumというみっつのチェーン上に存在するCOMSAトークンは、COMSAサービス上での燃料や特典の源として順次実装していくほか、NEMやEthereumチェーン上の価値とSYMBOL上の価値とをCOMSAを通してつなぐ役割を果たしていくでしょう。

ここまで説明すれば、私が思い浮かべる近い将来のCOMSAの姿は、かなりの進展度で「全ての人にブロックチェーンの力を」というマイルストーンと、2017当初ICOで実現しようとしていたCOMSAのビジョンに近づいていることがお分かりいただけるはずです。

それが、私の求める「人類価値補完計画による敷居ゼロのトークン社会」です。

そう、COMSAは今日からあなたの落書きひとつ、声ひとつ、言葉ひとつから始めて、その価値と求める対価との交換を試みることができる場です。

それを叶えるにあたって、ネットワーク費用を立て替えてサポートし、世に広めてくれるエンドーサーたちや、あなたの命を削った作品を模倣して売ろうとする悪意ある者の不当利益を未然に防いでくれるガーディアンたちに出会えるかも知れません。

それは、買う側である消費者においても同じです。自分が求めていたものを作るクリエイターたちに出会うきっかけを作るエンドーサーたちや、不当な商品を買わされて被害を被ることから未然に守ってくれるガーディアンたちに出会えるかもしれません。

まるでリアル社会で経済を円滑にしている役割分担や協力体制のように、COMSAでは価値だけでななく人間関係も含めた全てがオンチェーンで動き出します。

さあ、ぜひ、今から共にその一人となりましょう。

「全ての人にブロックチェーンの力を。」

テックビューロ株式会社
代表取締役
朝山貴生

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