twitter APIがホワイトリストの認可を終了 – 今後のサービス開発に大きく影響か?
なんと、twitter社がAPIのホワイトリスト制度の終了を発表しました。
その内容をまとめると以下の通りです。
- 2011年2月11日午前6時43分30秒(PST – 太平洋標準時刻)時点にて、ホワイトリストの認可を終了しました。
- 既に認可を受けているIPアドレスやアカウントはそのまま緩和状態を継続します。
- 今後は一切の申請・認可を受け付けません。
- 未返答の物についても、もう審査をすることはありません。すなわち、今後待っていても認可されることはありません。
- 今後は1時間あたり350アクセスに押さえる独自の方法を考えてください。
- もしくは、twitter社よりデータの提供を受けているサービスからデータのアクセスを購入してください。
さて、知らない方のために説明しますと、twitter APIのホワイトリストとは、従来1時間あたり150アクセスしかできなかった物(現在は認証後350)を、有益なアプリケーション開発者のために1時間20,000アクセスまで緩和するために、詳細な利用手段の説明と共に緩和申請を受け付けるという制度でした。
認可されたアカウントからは通常の規制を超えて1時間20,000ものアクセスが可能(要認証)となり、認可されたIPアドレスからも、同様に1時間20,000ものアクセスが可能(認証不要)になると言う事です。
当然のことながら、弊社提供のつあどの様なサービスはこの制度を活用して、アカウント、IPベースともに1時間に何千、何万もの回数でtwitterのAPIにアクセスしている訳です。
twitter社の説明では、すでにStreaming APIが公開されている他、通常のアカウントでもoAuth認証後は1時間350アクセスに緩和されているため通常の利用では十分であり、それ以上の利用を希望する場合は自らつぶやきをサーバーにキャッシュしたり、APIへのアクセス頻度を制限するなどの何らかの工夫をしたりするか、もしくは既にそれらデータをtwitter社から有償で提供している先となるサードパーティーのデータプロバイダーと契約したりするかなどの手段で解決して欲しいとのことです。
しかし、ユーザー認証を通さずに、過去のつぶやきを解析したりするサービスや、同アカウントから何千ものつぶやきを自動配信するサービスでは、1時間350回などではとうてい足りませんので、今後そのようなサービスを開発するには、サードパーティーに頼らざるを得ず、今までよりも大幅にコストがかかってしまうと言う事です。
自前で解決するには、普段から何万、下手をすれば何百万ものつぶやきを自社のデータベースに保存していかなければなりませんし、実際このStreaming APIではつぶやきの取りこぼしや、日本語対応のあいまいさなどの問題があります。
ここで注目すべきポイントは、既に認可済みのアカウントやIPアドレスの制限は緩和された状態が継続するということです。
この新しい規制を回避する裏技として、既に認可されているIPアドレスやアカウントを借りる、といった方法が暗躍する可能性があると言う事です。twitter APIホワイトリスト済みIPのブラックマーケットというわけです。
ちなみに、弊社でも余っている認可済みのIPアドレスが複数ありますので、ご興味がある方は・・・。それは冗談としまして、twitter APIをヘビーに利用するサービスにとっては、この認可済みIPの所有は大きなアドバンテージ、そして資産となります。
ごとにつぶやきを解析したりする単発の企業キャンペーンなどにとっては、大幅にコストが上がってしまうことは間違いありません。
さて、日本語サービスでまともにデータを利用できるようなプロバイダーは現れるのでしょうか・・・?
一方的に規制されてもなぁ・・。これがAPIを利用する怖さということか。でもそれならanywhereとかリリースすんなよっても思ったりした。
tweet buttonができてから@anywhereの陰は完全に薄くなりましたね。ただ、今までの方式が当然のことながら無料でかなり寛大ではあったと思いますが。この先何か大きな動きがあるのかもしれません。
November 20, 2010 にポストした、Refollow からの有償化の説明です:
Twitter によるビジネス・モデルの押し付けに、話が違うと 怒るサードパーティ
http://wp.me/pwo1E-22a
Refollowは確かサード・パーティーによるフォロー促進の禁止促進のあおりを食らったのではなかったんでしたっけ?
ちょっこれはえらい事になったな。。。
まさに一部の人にはかなりえらいことになってます。