被災地のiPhone・Androidユーザー様、バックアップとして電話回線に左右されないIP電話アプリのご準備を
震災時には、電話回線の利用を緊急の用途に確保しましょうという呼びかけがありますが、それ以前に電話回線自体が不通になることも多々あります。
しかし、家族に安否を伝えたい状況は何事にも代えられないはずです。
被災地の方々のツイートなどを見ていますと、電話回線は不通なものの、どうやら3G回線やWiFi接続は生きていることもあり、そこからメールやツイートなどの手段で安否の連絡を取っている方も多くいられるようです。
しかし、今年になってからiPhoneやAndroidなどのスマートフォンユーザーが爆発的に増えています。その恩恵をフルに活用しないわけはありません。
ここに紹介する2つのIP電話アプリは、もし電話回線が落ちていても、3GやWiFiによってインターネットにつながっていれば、普段お使いの電話番号同士で相手と音声通話ができる優れものです。
iPhone用アプリViber
Viberは、iPhoneでのみ使えるIP電話アプリです。こちらから無料でダウンロード出来ます。
最初の登録時に、SMSによる電話の認証が必要ですが、一旦それをクリアすればあとは簡単です。
下の中央の「Contacts(連絡先)」をタップすると、あなたの電話帳にある中で、Viberをインストールしているユーザーが判別できます。それらユーザーに電話をかけると、相手にインターネット回線経由で電話をかけることができます。
iPhone&Android用アプリTango
TangoはiPhoneとAndroidとの両方に用意されている無料のアプリケーションです。iPhone版はこちらから、Android版はこちらから無料でダウンロード出来ます。
Tangoの場合は、SMSによる認証は必要なく、ユーザーの情報登録とメールによる本人確認だけです。
また、このTangoが先述のViberより優れている点が2つあります。
- 回線状況と利用端末にもよりますが、テレビ電話ができる。
- AndroidとiPhoneの間でも通話ができる。
左下の「Contacts(連絡先)」をタップして、右上の「Tango」をタップすると、あなたの電話帳のうち、Tangoをインストールしている連絡先が表示されますので、それらの相手に電話をかけると、電話回線を使わずにインターネット経由での通話が可能です。
これら2つのアプリは、電話回線を通さずに通話するには双方がインストールを完了しているという条件がつきますし、インターネット回線が通じていることや回線状況が健全であると言う事が前提条件になってしまいますが、それでもバックアップとしては非常に有益な通信手段だと言えます。
実際にこのアプリをツイートで紹介したところ、このような返信をいただきました。
[blackbirdpie id=”46826165779955712″]
実際に、これらアプリが安否の確認に役に立ったという事実があるのです。
もちろん、SkypeといったもっとメジャーなIP電話サービスもありますが、それらの問題は互いにユーザーIDを知っておかなければならないと言う事です。
それに対し、上で紹介した2つのアプリは、ご家族がAndroidやiPhoneのスマートフォンをお使いの場合に限りますが、これらアプリを入れておくだけで、簡単な英語の障壁はあるものの、相手の電話番号がわかれば通常の電話のように簡単に使えるのです。
ですので、皆様、被災地の方は今からインストールすると言う事は難しいかもしれませんが、機会があればこの2つを入れておくことをお勧めします。
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