twitterのサードパーティアプリに対するDMパーミッション仕様変更のまとめ

本日twitter社が、twitterのサードパーティーアプリにおけるDMに関するパーミッションの仕様を変更しました。

しかし、メディアによる記事や、日本のtwitter社のブログの内容だけではわかりにくいのがtwitter仕様変更における毎度共通の問題です。

いつものごとく、各メディア、公式ブログ共に米国側の告知について表面をなぞっているだけで、DMのアクセスをひとまとめにして書いてしまっており、日本のデベロッパーには更なる混乱を招きそうな勢いです。

ですので、ここで今回の仕様変更について簡単にまとめてみました。

  • 今回の変更は「DMへのアクセスと削除」についてであり、「DMの送信」には関係ない。
  • 今までは登録アプリの設定に「Read-Only」と「Read & Write」だけで、後者にDMに関するパーミッションが含まれていたが、今回「Read, Write & Private Message」が追加された。
  • 既存の「Read & Write」設定のアプリは、「Read, Write & Private Message」にアプリの設定を変更した上で、且つ新しくユーザーのTokenを取得しない限りは、2011年6月以降はダイレクトメッセージへのアクセスと削除を行えなくなる。
  • 当然ですが、2011年6月以降でも、「Read & Write」でDMの送信は可能である。
  • DMを送信できるのは、完全なoAuth認証を経由してTokenを取得した場合に限る。
  • スクリーンネームとパスワードを取得するxAuth形式の認証では、6月以降はDMへのアクセスと削除をできなくなる。
  • アプリ設定には既に以下のように「Read, Write & Private Message」が追加されている。

 

早速ですが、弊社のつあどではダイレクトメッセージによる広告オファーの通知(すなわち送信のみ)を提供しており、本来はユーザーのDMへのアクセスはしないのですが、oAuth認証でどう見えるか試しておかない限りは、twitterの仕様変更はいつも恐ろしいことが起こりますので、一旦一時的にアプリ設定を変更してテストをしてみました。

しかし、予想が当たったといいますか、新しい設定でログインを試してみても以下のような結果に。

アプリ設定では「Read, Write & Private Message」になっているにもかかわらず、DMにはアクセス出来ないとなっています。これは、「Read & Write」にしていても同様の表示のままでした。

この表記のままでは2つの問題が。

  1. 本来DMの送信には今回の変更が関係ないので、「以下の内容が可能です。」の「あなたの代わりにツイートを投稿する」は「あなたの代わりにツイートとダイレクトメッセージを投稿する」とするべきである。当然ながらtwitterの歴史を知っている人は、DMがツイートの一部であるということは認識していますが、今ではほとんどのユーザーがそうとは思っていないので、正しく詳細を表記すべきでしょう。
  2. アプリの設定を「Read, Write & Private Message」にしても、「以下の内容をおこなうことができません」に「あなたのダイレクトメッセージにアクセス出来ます。」がまだ表示されている。先述の通り「Read & Write」でも表記が変わっていないので、これはまだちゃんとtwitter側が対応していないと言う事ですね。しかし、DMにはアクセス出来るでしょうから、こちらは大問題です。
    追記:この2に関しては、反映に時間がかかるだけで、しばらくすれば正しい表記になるとのことです。紛らわしいですね・・・。

いずれにせよ、どちらの設定にしていてもユーザーの誤解と反感を招く結果になるのではないでしょうか・・・。ちなみに、言語設定を英語にしても同じような表記でした。

今回の仕様変更は、ユーザーの混乱だけではなく、xAuthによって認証を行っており、DMの操作が必要であるモバイルアプリやモバイルクライアントにとってはかなりの障壁となるのではないでしょうか?

さらに、iOSベースのクライアントの場合は、以前のウェブベースのoAuthに戻す必要があるだけではなく、それ以前にアプリの改編とAppleの審査が今月末までに間に合わない様な気が・・・・。

以前からDMのプライバシーは大きな問題でしたが、この急な仕様変更がユーザーの利用に混乱と支障を来すことを懸念しています。

皆様のご意見を是非 @takaoasayama 宛にお聞かせください。

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