Google+が『通名』ポリシーを実例付きで改訂 – Googleが言う『通名』とは?

本日、Google+が「通名(common name)」ポリシー(英文)を実例付きで改訂しました。

ところが、日本語版のマニュアルはもう何バージョンか古いものになってしまっていますのでその変更点を簡単に確認し、日本ではその「通名」についてどうすれば良いのかを考えてみたいと思います。

まずは、新しいポリシーの概要を見てみましょう。

Google+ makes connecting with people on the web more like connecting with people in the real world. Because of this, it’s important to use your common name so that the people you want to connect with can find you. Your common name is the name your friends, family or co-workers usually call you. For example, if your legal name is Charles Jones Jr. but you normally use Chuck Jones or Junior Jones, any of these would be acceptable.

これを翻訳するとこんな感じです。

Google+は、まるで現実社会で人々とつながるかのように、ウェブ上で人々とつながることができるサービスです。そのことから、人々があなたのことを探してつながれるように、あなたの「通名」を使用することが重要です。あなたの「通名」とは、あなたの友達や家族、同僚などが通常使用しているあなたの呼び方です。たとえば、あなたの法律上の氏名(日本で言う戸籍上の氏名)がCharles Jones Jr.であり、普段Chuck JonesやJunior Jonesを使用している場合は、それらは認められるということです。

以降は、日本語マニュアルとダブらない部分だけを書きます。

1. ひとつの言語で苗字と名前を使用する。

違反例:

Doctor Stan Livingston, Bill Smithwick DDS, Rev. Jim Copley, 蔡玉娴 Archer, S. P.

違反の理由:

敬称はだめ、ミドルネームはダメ、称号はだめ、2言語はだめ、略称はだめ。

日本では、「~~さん」や、「課長島耕作」はだめだということですね。

2. 仮名、ペンネーム、ニックネームは「他の名前」に記入する。

違反例:

 Timothy “TK” King, Jonathan Richards (JonnyBoy), PunkRockerSF

違反の理由:

略称が入っている、ニックネームが入っている、ニックネームだけになっている。

日本では「キムタク」や「Takahiro tak Matsumoto」はだめということですね。

3. 名前には特殊文字を使用しない。

違反例:

John246 , ★★Shelley★★, J@SON W@T$ON, ‘Rachel Smith/

違反の理由:

数字が入っている、星マークが入っている、aやsを記号に置き換えている、クオートやスラッシュが入っている。

日本では「つのだ☆ひろ」はだめだということですね。(「つのだひろ」であっても、もともと本名ではありませんがわかりやすいので。)

4. プロフィールと名前が一個人を表していなければならない。

違反例:

Jones Family, Jeremy & Mel Mason, Vegas the Dog, Brooklyn Bagels, Northern California Conservation Society

違反の理由:

家族を表している、複数名を表している、犬を表している、商店を表している、団体を表している。

5. 他人の名前を使用してはならない。

これに関しては例がありませんが、なりすましはいけないということですね。

6. 改名について

一旦名前を変更すると、以降30日間は再度変更できません。

7. 復帰申請

以上のルールを守っているにもかかわらず、プロフィールを凍結された場合は、画面の指示に従って復帰要請をすることができる。ただし、「ユーザー コンテンツおよび行動のポリシー」への違反がアカウント停止の理由である場合はその限りではない。

8. Google+プロフィール停止と他のGoogleサービスとの関係

あなたのプロフィールが停止された場合、Google+やBuzz、ReaderやPicasaといったような、有効なプロフィールを使用するGoogleサービスが使用できなくなります。Gmailのようなその他のGoogleサービスの利用には影響しません。プロフィールは、画面上の指示に従い、名前を変更して復帰を申請すると、Googleのチームによってレビューされます。

また、プロフィール停止の手順についても、このポリシーに表記されていないものが本日発表されました。

その動画がこれです。

http://www.youtube.com/watch?v=mwIwIYLIzN8

この発表によりますと本日よりプロフィール停止の手順が以下の通り変更されたようです:

  • いきなり停止ではなくまず警告される。
  • 修正には停止まで4日間の猶予が与えられる。
  • 正しい場合は4日間以内であればその旨を申告できる。

ですので、いきなりプロフィールが停止される、ということは本日からなくなるようです。

以上が英語での最新ポリシーと、日本語ポリシーの変更点です。

次に、いわゆる「通名」というものについて考えて見ましょう。

Google+が言う「通名」とは?

まず、+Toru Takataさんが作成された図を見てください。

先ほどの例で言えば、Charles Jones Jr.にとって、Chuck Jonesが通名であると言う事です。

欧米では、書類に署名する際であっても普段からこの「通名」を使用し、それが通用し、更にそれを見る側も本名であると取り扱いますので、英語ではこの「通名までを許可する」ということが簡単に受け入れられるのですが、日本ではそうはいきません。

日本ではそのような習慣がなく、「通名」の利用もまれなため、個人的な「通称」とGoogleが言う「通名」との境目がわかりづらく、「本名」すなわち「実名」以外はほとんどすべてGoogleがいうPseudonymsに入ってしまうと言う事です。

それが、この図で言う「区別があいまい」だということです。

ですので、結論から言えば実質半公的に認められる「通名」が数少ない日本ではGoogle+は「実名主義」といっても過言ではないでしょう。

では、いわゆる「偽名」にあたるであろう芸能人や著名人、セレブはどうなるのでしょう?

実質、Google+には既に何人かの有名人が登録しています。しかし、Google+はセレブアカウントの獲得に水面下で動いていると言われており、いわゆるそれらセレブのプロフィールは停止されておりませんので、それらアカウントに対し手の扱いは「例外」であると言えるでしょう。

明らかに公に第三者に通名と認められているような著名人の場合は、実名でなくてもOKだということでしょうね。

ここで問題となるのは日本での扱いです。

現在のところは「第三者に認められているのでOK」というのが通用しないどころか、実名の方までがプロフィールを停止される事例が発生しています。

この文化によるポリシーとそれに対する理解の食い違いが、今後もGoogle+のプロフィール利用で論議を呼びそうです。

今のところは、日本語のポリシーが最新のものに更新されておりませんので、「日本では実質的に実名以外はプロフィール停止の対象となる」と考えて良さそうです。

 

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