Google+ページを作成し次世代Googleブランド検索となるダイレクトコネクトに備える方法

本日、Google+が長く期待されていた企業用のブランドページ機能である「Google+ページ」を公開しました。

それと同時にGoogle+ページに関する数多くの日本語記事が配信されましたが、ここではそのページ作成における重要なポイントと、一歩踏み込んでそのGoogle+ページを確実に次世代のGoogleブランド検索となり得るGoogle+ダイレクトコネクト(Direct Connect)に対応させる方法をお伝えします。

その方法に移る前に、Google+ページとダイレクトコネクトの組み合わせが如何に強力かが一目瞭然でわかる動画を見てください:

http://www.youtube.com/watch?v=iegZWTOYnUI

これは、Google.com英語版で、半角プラスから始まる「+angry birds」というキーワードを検索した様子をキャプチャしたものです。

Googleでは今後「+」から続けてブランド名を検索させるというブランド検索を定着させるつもりであり、そのランディングページとしてもGoogle+ページを登場させたわけです。

現在はまだこのブランド検索については、①英語版のGoogle.comから、かつ②一部Google関連もしくは限定されたGoogle+ページのブランド名を検索した場合のみ、に限定して機能しているようですが、今後これが日本語を含む全世界のGoogle検索に遅かれ早かれ伝搬することは確実です。

では、将来このダイレクトコネクトがGoogleブランド検索として一般公開された時に向けて、どのように準備をすれば良いのでしょうか?

今日はそのことについて書きたいと思います。

Google+ページの作成

まずは、Google+ページを作成します。

詳細は数多くのウェブサイトやブログで書かれていますからそちらにお任せするとして、要点だけを駆け足でピックアップしたいと思います。

まず、ストリームのメイン画面右下の「Google+ページを作成」をクリックします:

実は、もう既に次のページ作成画面が肝心です:

まず、左のカテゴリーですが、ここは慎重に選ぶ必要があるでしょう。

なぜなら、Googleはたとえばお店などであればGoogle Placesといったような、カテゴリーに応じて独自のサービスを運営しており、それらサービスと密接に今後連動していく可能性が高いからです。

現在のところページ作成後にこのカテゴリーを変更する方法が見られませんので、Google+ページから最大限の効果を得るためには適切なカテゴリーを選択する必要があります。

そして、入力を始める前に、こちらを見てください。

これは、先ほどの動画にもありました、ダイレクトコネクトを使ってAngry Birdsを検索している様子ですが、ここに検索結果として「Angry Birds」というタイトルが表示されていますね。

では、ここでAngry BirdsのGoogle+ページを見てください:

ご覧の通り、検索結果で表示されているタイトルが、Google+ページのタイトルと共通していることがわかります。

これが、先ほどの入力項目でのGoogle+ページ名に当たります。

すなわち、将来ブランド名で検索される場合には、ここで入力したタイトルがオートコンプリートの対象となるわけです。ですので、ここはあなたが運営するサイトや販売する商品ブランド、会社名など、対象となる顧客やオーディエンスが検索するキーワードをよく考えてタイトルを付ける必要があります。

その他の項目を入力した後、「作成」をクリックして次に進みましょう。

 

ここでは、キャッチフレーズとプロフィール画像を入力します。

もうおわかりですね。

先ほどの検索結果のスクリーンショットをもう一度ご覧いただければ明白ですが、そこで表示されているキャッチフレーズとアイコンは、ここで入力されるものがそのまま表示されるというわけです。

したがって、ここでアップロードする写真は先ほどの検索結果にアイコンサイズで縮小表示された場合にでもあなたのブランドだと認識できる明確な画像を使用する必要があります。

もし大きく複雑すぎるものを使用した場合、ダイレクトコネクトで検索された場合のインパクトはかなり軽減されてしまうでしょう。

また、ここで入力するキャッチフレーズも同様に重要です。ダイレクトコネクトの検索一覧で類似したブランドが羅列する場合、アイコンの次にこのキャッチフレーズが如何に簡潔で魅力的なものであるかによって、その中からあなたのブランドをクリックする確率が左右されることでしょう。

ここで入力するプロフィール写真とキャッチフレーズとは、ダイレクトコネクトにおいて検索するユーザーのそれぞれ右脳と左脳に訴えかけるパンチの効いたものでなければならないわけです。

これらの重要な項目を登録し終わった後は、「続行」を押して次へ進みましょう。

Welcome to Google+ Pages!!

突然ですが、実はGoogle+ページの作成は以上で完了です。

Googleにしては、Facebookや日本の某SNSにくらべ、何ともシンプルなページ作成手順で完結させたのは意外ですね。

あとは、通常のGoogle+アカウントと同様にプロフィールページへ行き、できる限りの情報を登録し魅力的なプロフィールを完成させましょう:

実は、このプロフィール内の項目はGoogle+内での検索対象となり、Google+ページの重要なトラフィック源の一つとなるほか、当然のことながらGoogle検索にもインデックスされますので、通常のウェブサイトやFacebookページと同様できる限りの情報を入力しておきましょう。

魅力的なバナー画像やその他のデコレーションについては、様々なウェブサイトやブログでさんざん書かれているはずですので、そちらをGoogle先生で検索してみてください。

では、ある程度Google+ページのプロフィールが完成すれば、次はダイレクトコネクトの設定に進みましょう。

ダイレクトコネクトの設定

とその前に、まずはユーザー側から見たダイレクトコネクトのおさらいです。

ダイレクトコネクトには長い公式マニュアルがありますが、ここは簡潔に行きましょう。

Google+ ダイレクトコネクトとは?

要するにダイレクトコネクトとは、Google検索でブランド名や社名などを「+」から続けて入力すると、オートコンプリートで該当するブランドが表示され、それをクリックすると該当するGoogle+ページに直接飛ぶことが出来る機能です。

しかもそれだけではありません。

まず、Google+の設定項目にこういったものが追加されています:

これは、この設定をオンにしておけば、Google検索からダイレクトコネクトを使ってブランドのGoogle+ページに到着した場合、そのGoogle+ページを自動的に「フォロー」 サークルに追加指定してしまうという強力な設定項目です。

当然この機能はデフォルトではオフになっていますが、Google自体こんな設定を作るからにはそこについてはかなり迷ったのでは?といらぬことも想像してしまいますね。

さらに、Google+にログインしていないユーザーや未登録のユーザーには、Google+ページに到達した際に登録やログイン、そしてそのページのフォローも促すという万全のサポート体制です。

もう、一旦検索したからには必ずそのGoogle+ページをフォローしてしてください、と言わんばかりのフローです。

Googleは、ここまでしてGoogle+ページの後押しを、自社のメインサービスであるGoogle+に新しい仕様を追加してまでも全力で行っているというわけですね。

さて、ダイレクトコネクトを「使う方」から「使っていただく方」に視点を戻しましょう。

あなたのGoogle+ページをダイレクトコネクトに対応させるためには、そのGoogle+ページに関連するウェブサイト(もしくはブログなど)の存在が必須となっています。

その理由は、おそらくGoogle+ページの価値を計る際に元となるサイトのGoogle検索での価値(ページランク)を検討要素として導入するだけではなく、さらには偽のブランドページが勝手にその既に存在するウェブサイトを利用することを防止して、Google+ページとウェブサイトとの関係をユニークな要素として持たせることによって、Google+ページとしての強力なIdentityを確立するためだと思われます。

言い換えれば、toyota.comとToyotaのGoogle+ページをひもづけられるのはToyotaだけであって、第三者が勝手にToyota.comの威を借る狐としてGoogle+ページを作成することは出来ないと言う事です。

これは、Google側が人力で審査などをすることなく、Google+ページに既存のリソースを使ったIdentityを持たせることが出来るという、非常に機能的で賢いやり方ですね。ここには個人的に学ぶことが本当に多いです。

さて、話を戻しますと、ダイレクトコネクトに対応させるための手順は2つです。

1つめはGoogle+ページのプロフィールから適切な方法でリンクを張ること、そして2つめはウェブサイト側からGoogle+ページに適切な方法でリンクを張ること、です。

Google+ページのプロフィールからウェブサイトへのリンクを張る

先ほど作成したGoogle+ページのプロフィール画面に戻り、編集モードに入りましょう。

すると、右下にこういうセクションがあるはずです:

ここをクリックしてリンクの追加モードに入り「カスタムリンクを追加」をクリックします:

ここに対応させるウェブサイトへのURLと名称を入力し保存をクリックします。

プロフィールの編集を終了すると、「おすすめのリンク」項目としてウェブサイトへのリンクが表示されているはずです。

ウェブサイトが複数ある場合はこの手順を繰り返します。

Google+プロフィール側の設定はたったこれだけで簡単に完了です。

次にウェブサイト側の設定を行いましょう。

ウェブサイトからGoogle+ページにリンクを張る

次に、ウェブサイトからGoogle+ページにリンクを張る方法ですが、これにはいくつかの方法があります。

一つは目に見えないタグをソースに仕込む方法、そしてもう一つそれに加えて目に見える形でGoogle+ページへのリンクを張る方法です。

そして後者には複数の方法があります。

方法①:見えない形でソースにタグを仕込む方法

ソースの<head>と</head>の間に、以下のタグを挿入します。

<link href=”(Google+ページへのURL)” rel=”publisher” />

たとえば、実際にはこのようになります。

<head>
<link href=”https://plus.google.com/103277901055709182458″ rel=”publisher” />
</head>

方法②:自らテキストや画像でリンクを張る方法

ヘッダーではなく、ページ内に直接自らGoogle+ページへリンクを張る方法もあります。

たとえばテキストリンクですとこうなります:

<a rel=”publisher” href=”https://plus.google.com/103277901055709182458″>私のGoogle+ ページにアクセス</a>

この際、「rel」属性に必ず「publisher」を表記しておいてください。画像リンクも同様です。

方法③:Google+バッジツールを利用する方法

最後の方法ですが、こちらのツールを使うことによって、ブログなどに貼り付けるGoogle+バッジを作成できます。

作成できるバッジにはいろいろあるのですが、現在アイコンのみが稼働しており、バッジはまだ稼働していません。

アイコンはこのような感じですが:

バッジは将来このようになる様です:

これらアイコンやバッジをツールの指示に従って、ソースをウェブサイトに追加するだけで、Google+ページへの適切なリンクが完了します。

さて、ウェブサイトからGoogle+ページへリンクを張る方法は以上です。

これも該当するウェブサイトの数だけ手順を繰り返します。

なお、ここで注意すべき点は、ウェブサイトは一つのGoogle+ページにしかひもづけられないと言う事です。

ウェブサイトとGoogle+プロフィールの組み合わせには気をつけましょう。

設定を確認する

さて、最後にこの設定が正しく行われたかを確認する方法をお教えします。

それには、ウェブサイトに適切にSnipetが設置されているかを確認するRich Snipet Testing Toolsを使います。

たとえば、このツールに「http://Qru.st/」のURLを入力して確認しますと:

 

ちゃんと「Verified: Publisher markup is correct on this page」と正しく表記され、「http://Qru.st/」が「宇宙会社ソエンドのGoogle+ページ」と接続ていることが表示されています。

これが表示されていれば、ダイレクトコネクトへの準備が完了していることになります。

ここでの注意点ですが、このツールはあくまでもGoogle検索にインデックスされているデータで確認を行うため、設定後すぐには正しい結果が出ない可能性があると言う事です。

たとえば、その場合はあたかも設定に失敗しているかのような表示がされます:

その場合は焦らず後日に再度確認する方が良いでしょう。

数日たっても結果がおかしい場合は、あなたの設定が間違っていることになります。

Google+ ダイレクトコネクトは次世代のブランド検索となるか?

今回のこのGoogle+ページとダイレクトコネクトのリリースは、Google+が今後「+」から始まるブランド検索をどんどんプッシュして普及させていくことの宣言と受け取って良いでしょう。

このダイレクトコネクトによる検索結果は、先述の通り既にPage Rankでウェイト付けされているウェブサイトのIdentityと新しいGoogle+ページのIdentityをひもづけていますので、論理的にはほぼメジャーなブランドがそのブランド名による検索で優位となるはずです。

となれば、通常CMなどで「○○○を検索」といったものをプッシュして、SEOによる検索結果表示順位がぶれるリスクを負うよりも、「+○○○を検索」という形で、ウェブサイトのSEOと本家ブランドGoogle+ページでのフォロワー数やユーザーの反響数を加味した上での検索結果表示順位の方が比較的ブランド告知上で優位となり、さらにはその検索結果には自らが設定したタイトル、プロフィール写真、キャッチコピーを表示することが出来る訳です。

言い換えれば、最終的にはこの「+○○○」によるブランド検索の普及にかかっているといえばそれで終わりなのですが、ここまでGoogle+や+1ボタンによって関連サービス全てを紐付けながらユーザーを囲い込んできたGoogleが、Google検索における検索結果表示順位だけではなく、今回はGoogle検索のあり方までをも変えてくるのですから、この一連の「+」戦略は社運を賭けて本気で攻めているとしか考えられませんね。

実は、Googleは既にもうAdWordsの広告表示にもGoogle+のソーシャルグラフを持ち込んでいます

今後は、このGoogle+ページがGoogle Placesなどの関連サービスと連動を始め、そのプロモーションツールとしてAdWordsがよりソーシャル寄りの広告サービスとして進化し、ユーザーのアクティビティがGoogle+上に移行し始め、SNSを意識しないGoogleユーザーをも取り込んで行き、Facebookやtwitterのユーザーを浸食していくのではないでしょうか。

さて、このダイレクトコネクトの行く末はまだクリアではありませんが、今このGoogle+ページとダイレクトコネクトに対応しない理由はないでしょう。

今目の前にあるのが単なる先行利益だけではないことが、もうおわかりいただけたはずです。

そして考えてもみてください、Googleがダイレクトコネクトからこの「+」を外す日がくるかもしれないということを・・・・。

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