Googleが全てのSNSにおける過去のアクティビティをGoogle+に統合するためのヒストリーAPIをプレビュー公開

昨日、Nexus 7やNexus Q、そしてGoogle+の新機能などがGoogle I/Oで発表される中、Venture BeatがGoogle+の新しいAPIに関する情報を入手したようです。

そして、私が見たところかなりのインパクトを持ったAPIです。

その新しいAPIはGoogle+ヒストリーAPIと言い、なんとGoogle+だけではなく、他のSNSやソーシャルメディア、モバイルサイトから串刺しで自分の投稿や写真、チェックインなどの情報をGoogle+に取り込み、アーカイブしたりストリームに共有したり出来るというかなり強力なものとなるようです。

このAPIでは各アクティビティを「moment」と呼び、たとえばGoogle+アカウントにtwitterやFoursquareのアカウントをリンクして記録しておけば、このヒストリーAPIからそれらアクティビティをすべて引っ張ることができるということです。

実は、そのための下準備はかなり前から整っており、Search plus your worldなどのパーソナライズド検索結果においては、Google+だけではなく自分がFacebookやtwitterでフォローしているユーザーの共有が既に自分の検索結果に影響するようになっています。

このソーシャルメディアを串刺ししたソーシャルグラフをGoogleではソーシャルコネクションと呼び、つい先日までGoogleダッシュボードからその情報を閲覧出来るようになっていました。

しかし、今日再度ご紹介しようと思いましたが密かにダッシュボードから消えておりました・・・。

Googleでは、Google+以外のSNSアカウント情報もできる限りひもづけて記録しており、ソーシャル検索のシグナルとして利用するために取得出来る限りの情報をすべて一元化してインデックスしているということになります。

それを更にアクティブに保存・統合させることにより、GoogleはGoogle+をユーザーのインターネットにおける全アクティビティをインデックス化する器にしようとしているようです。

そして、そのゲートウェイとなるのがこのヒストリーAPIというわけです。

現在はこのAPIはデベロッパーのプレビューグループにのみ公開されておりますが、一般公開すればこのAPIを利用するだけでいろいろな面白いサービスが開発出来そうです。

たとえば、写真、動画、ショッピングなど特化したSNSアカウントをリンクしておけば、全てがGoogle+のストリームとして保存出来るサービスが作れます。

一つ間違えれば恐ろしいことになりますが、Google+の強力なサークル機能と公開範囲設定機能を熟知して使用すれば、自分のオンラインアクティビティを保存し、検索、まとめ、公開出来るツールとしてGoogle+の利用価値が上がるかもしれません。

まさに、自分のオンラインヒストリーというわけです。

そう考えればモーメント(瞬間)という単位の呼び方はしゃれたものですね。

さて、このヒストリーAPIの仕様はすでにこちらに公開されています。

ひょっとすれば、Google+の投稿API公開を飛び越して、このヒストリーAPIがGoogle+へのアクティビティ登録APIとして一般公開されるかもしれず、もしそうであればGoogle+のビジョンは単に「アクティビティの共有」だけではなく、「歴史の共有」を見据えているという事になりますね。

ますます今後の展開が楽しみです。

最後に、Google I/OでのGoogle+ History APIの解説ビデオをどうぞ。

http://www.youtube.com/watch?v=ypO2q_KBz9I

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EXCLUSIVE: Google+ History API will bring in your past updates from around the web

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